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無作為抽出された住民で決めるということ。

by koto

昨日7月12日は、「住民目線で政治を変える会・山陰」浜田講座を開催するために、
島根県浜田市へ行ってきました。

途中立ち寄った多伎町のキララビーチはもう夏の装い。
そしてうだるような暑さ。
あとは海水浴客を待つばかりです。

講演会のテーマは「人口減少社会における市民自治」
松江講座に引き続き、
講師はシンクタンク構想日本の伊藤伸さんと住民目線の会共同代表の福島浩彦さんです。

人口が減る→自治体の税収が減る→分け方が重要になる
その時、住民が集まって何を優先するのかを決めることが重要になってきます。
分けるパイが小さくなっているのに「お友だち」を優遇したりすると、
みんなの不満が溜まってきますよね。
とは言っても、住民全員が集まって話し合うことはできないので、
無作為に選ばれた住民で議論するという方法が最も有力な手段の一つになってきます。
住民基本台帳からコンピューターにより無作為に抽出された住民1000人に参加をお願いする案内状を送付すると平均で約5%の応募があるといいます。
この「無作為抽出された住民」というのは住民全体を反映した小集団と見ることができます。
住民全体で議論するとこういう結論になるのでは?と予想される結果が得られるというわけです。

シンクタンク構想日本は、国が採用する事業仕分けの手法を考案した組織であり、
総括ディレクターの伊藤伸さんは、全国各地の自治体に招かれ無作為抽出による住民が参加する事業仕分けや住民協議会のコーディネーターを務めておられます。

前回の松江講座でも、
全国の事例をもとにお話ししていただき、参加者から大変好評を得ました。

ほめ上手で熱血漢。気さくで爽やか。
こういう人が日本を変えるのだと思わせます。
マスメディアに取り上げられることも増える中、さらにパワーアップした内容で
浜田の参加者の方が大きくうなづきながら聞いておられたのが印象的でした。

朝日新聞の記事↓

無作為抽出され自らの意思で会議に参加する住民にはある特徴があると言われます。

1.役所との接点が少ない
2.しかし投票や自治会加入など社会的な関心は高い
3.自助・共助の意識がきわめて高い

そういう住民が事業仕分けなどに参加することによって、敵対視していた行政の応援団に変わる。

身近な政治へ関心がないことを嘆き、無関心ではいけないと訴えたところで、
「関心はあるのにきっかけがない」層には決して届かない。

まちの課題について一緒に考える中で行政の強力なサポーターを増やすことができる。
夢のような仕組みに思えますが、
一歩間違えば行政への「住民参加」のアリバイ作りにも利用されかねません。
コーディネートする構想日本の役割も重要ですが、
それ以上に
「変えて欲しい」と本気で思って提案する行政の姿勢がこそが問われると福島さんは言います。

以下は、福島さんのお話から。

人口が減っていく中、本当に自治が必要なのはこれから。
うまく小さくして質を高めることが大切。
どの質を高めるかは、地域によって異なるので国の方針に従っていては質は高まらない。
地方創生は、国のお眼鏡にかなったところに交付金がつく。
地域より国の方を見る自治体が増えている。
自治体があるのは自治をやるためにある。
私はこんな風にありたいというひとりひとりの想いから始まる。
みんな違うから、みんなで話し合って合意する。
ひとりひとりから出発すれば、経済成長から生まれる豊かさとは違う豊かさが見える。

国の枠組みの中で、「創生」する「まち」は「金太郎飴」になってないだろうか?
私たち住民が魅力を感じる「まち」になっているだろうか?
だって、地方は補助金に頼るしかないからしょうがない。
いち早く気づき変われる「まち」だけが生き残れる気がする。

謙虚な人が多く、「私は、私は、」と積極的に発言できないが、
頼まれたら、「じゃあやろうか!」と言って参加する。
そんな日本人にとって無作為抽出手法は最適とも思える。

気づいたところは始めている。
「まず、私たちがやろう」


koto
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